浮世絵スタジオとは

Ukiyo-e Studio Project

役者絵、花魁、相撲、風景、江戸の人々の暮らし(浮世)を映すアート、浮世絵。
武家の支持する狩野派など、当代の様々な美術の様式を取り込み、木版画として創造的に展開し、限られた人々のものであった美術を大衆化しました。
また1867年、フランスのパリで開かれた万国博覧会をきっかけにジャポニズムブームが起こる中、浮世絵は革新的なアートとして欧州で人気を集め、特にゴッホやモネ、ドガ、マネなど、印象派の絵画に大きな影響を与えました。

しかし一方で、全て職人の手わざで制作されることや後継者不足、高価な天然素材(和紙・桜材木)を使用する為にコスト高となり日本固有の技術でありながら出版の機会が著しく減少しております。
私どもはこの日本にしかない魅力ある木版技術を次世代に残していくため、浮世絵摺師として約50年の経験を誇る、現代の匠、久保田憲一氏を迎え、Ukiyo-e Studioを設立致しました。
単に伝統的な浮世絵技法を伝えるだけではなく、現在活躍するアーティストたちを絵師として迎えることで、「平成の浮世絵」を生み出し、浮世絵を我々の生きる現代のアートとして活性化し、次の世代に引き継いでいくことを目的としています。